絵具と戯れていたい。ひたすら没入して自分の底へ底へと、光あるいは汚泥を探して。でも、今、それをしていたら、気がついたら身ぐるみ剥がれてゴミのように裏路地に投げ出されて死ぬ未来が見える。盤石の身分にはほど遠い立場で夢殿にこもれるほど鈍くはなれない。