『カルテット』。巻さんの夫に瑕疵はまったくない。「こうすればよかった」が考えられないというか、バッドエンディングをできるだけ回避しようとすると、エンディングを先延ばしにしようとしても、残酷ながら終わるものが終わる。だから救いがないのだけど、終わることが救いなんだよね。あとは確率。すべてが終わるかのように見えて、坂元脚本ではなぜか上手く続いてしまう関係もある。それこそ「恋愛生存確率」としか言いようのない何か。