エスパー魔美「名画と鬼ババ」(アニメでは第6話)
画家である魔美の父・十朗の個展にやってきた客の二人に手違いで同じ絵を売ってしまった魔美。後で売ってしまった客は金貸しの女社長で彼女のもとを訪れキャンセルをお願いするも彼女は首を縦に振らないどころか「法的手段に訴えてもあの絵はもぎ取ってやる」と息巻く。彼女の態度に納得がいかない魔美は夜中にもう一度彼女のもとを訪れると彼女は事務所で一人うたた寝をしていた。ここで魔美は彼女がこの絵に拘っている理由を彼女の見ている夢から知ることになる。
絵に描かれている風景は彼女の生家だった。そして彼女が目を覚ますと魔美に自分の身の上話を始めた。貧しかったけど両親がいて、大好きだった幼馴染のまさちゃんといつか結婚して自分が生まれたときに庭に植えられた桐の木で嫁入り道具の箪笥が作られることを夢見ていた幼き日々。その小さな夢や幸せを全てぶち壊した戦争。そして全てを失った彼女が金の力だけを頼りに生き抜いてきた戦後。
「お嬢ちゃんなんかには話してもわかるまい。一口でいえば『地獄』だよ。」
「地獄」を生き抜いた彼女のこの言葉が戦争の悲惨さと凄惨さを如実に物語っていた。
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うどん屋の側の住人2 (udonya_no_soba@mastodon-japan.net)'s status on Friday, 09-Dec-2022 17:26:48 JSTうどん屋の側の住人2