カルテット、というかこの脚本家の作品は「こうすればよかった」という倫理的な押し付けがないのがとてもいいところであり、そして救われないところなんですよね。「ああしていればよかった」が考えられる場合は、倫理的には残念だけれども「そうか、現実ではそっちの道を選択すればクリアなのね」って思える。でも、坂元裕二作品では、枯葉が木から落ちるように、恋が終わる。救いがないのが痛快で。