ロマン・ガヴラス『アテネ』の冒頭11分のワンカット長回しを視聴したが、びっくりするほどつまらないな。「臨場感」のリアリティを追及しているだけであって、たとえばフレームの中で複数の多様な動きが生じたり、フレームの外部を感じさせたり、不意に世界や風景が予想外に開けたりする、というようなことが一切起こらないからではないかな。カメラどうやって動いてんの、というのは素朴にあれども。