野党が開いたヒアリングで、旧統一教会の元信者の女性は今年9月、教団への献金について「返金を請求しない」などとする念書に署名させられたと証言しました。
旧統一教会の元信者・A子さん:「(過去の献金や物品購入は)『教団や信者からの違法・不当な働き掛けによるものではなく、自らの責任と判断で行った』『返金を請求しない』などとする旨の念書にサインを求められました」
8年前に信者となり、旧統一教会側におよそ2500万円を支払っていたA子さんは先月、脱会する際に念書の撤回を申し入れました。
教会側は、他の信者を例に挙げ、「全額返してほしいと言っていたら、息子さんが自殺した」などと言って怖がらせ、返金請求を踏みとどまるよう求めてきたと証言しました。
しかし一転して先月30日、教会側から念書の原本が返還されたということです。
これについて、A子さんの代理人弁護士は、前日に国会で岸田総理大臣が「自主的に寄付した」などの念書はむしろ違法性を示す要素となると述べたことが影響した可能性があるとの見解を示しました。