ベルリンのミッテ区に設置された平和の少女像について、追加で2年間の設置延長が確定した模様。
このミッテ区の少女像は、2020年から1年限りの設置予定で建立されたものだが、建立直後から日本政府を含む日本右翼から「像を撤去しろ」との常軌を逸した恫喝や嫌がらせが現地議会に対して相次いだために、皮肉にも現地では逆にこの像の必要性が強く認知され、日本右翼の思いとは裏腹に、1年限りどころか永久保存の方針が議決され今に至っている。
像が建立された直後には、現地議会でも日本との関係を考慮し、像に付属する碑文の文言を日本軍慰安所問題に限定せず広く戦時性暴力一般をカバーするような内容に変えたらどうかとの提案が出たこともあったが、上述の日本右翼の奇行が酷かったために、「(この問題は)戦時性暴力一般の問題に留まらない」との理由で拒否されたと言われている。
岸田自民党政権は、引き続き撤去に向けて現地に働きかける方向のようだが、戦時性暴力に関するメモリアルを撤去しろと言って恫喝かます行為が、よその国からどのように見られるかをまず検討したほうがよい。