「いつまで若い世代が自分の家を建てつづけなければならないのか。年々の生産所得はあっても豊かさを感じられないのは、ストックが受け継がれない社会であるから・・・」(伊東光晴『アベノミクス批判』岩波書店2014年、p.66)1970~80年代に高度経済成長が終わって日本経済が構造不況に陥ったとき、失業者に職業訓練をする職業訓練校には、自動車整備工の養成科と大工養成の建築科があったという(中澤雄大『狂伝佐藤泰志』中央公論新社)。
なるほど確かに、前者はモータリゼーション、後者はマイホームという内需拡大策による生産構造問題の打開策だった。そんな時代が半世紀続き、いま終わりを迎えようとしている。
そしてAI化、IT・DX化が労働生産性の向上でしかないのであれば、出口のない「構造不況」「構造的失業」の時代しか招来しないということなのだろう。
「これからはイーロン・マスクのEV車の時代だ」ではなく、モータリゼーションの終わる時代ということなのかもしれない。
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gom_nori (gom_nori@mstdn.jp)'s status on Friday, 02-Dec-2022 12:58:12 JSTgom_nori