頭でっかちで運動音痴、スポーツなんてアホのやるもんだと、一切興味はなかった。
Jリーグが始まる頃に、たまたまサッカー好きが身近にいて、当時は経済大国を気取って威張っている日本がサッカーでは弱小国であること、ブラジルが西欧の競技を芸術的なスタイルで自家薬籠にしたことなど、オールドサポあるあるな蘊蓄を聞かされる。
で、何となく見るようになったんだけど、何でも頭で考えてしまう自分には、言語化不可能な身体によるロジックの展開の面白さみたいなのが、ガツンとくる衝撃だったわけで。。
私には絶対思いつかない、絶対できない一回性の出来事が起きる瞬間を、スタジアムで見る快楽は、代替のきかないものです。
というわけで、私は一人でスタジアムに行くようになり、誰とも喋らないけどゴール裏でチャントを歌って、点が入ればわっしょいわっしょいな10年くらいを過ごしました。
地震後に気落ちして、デモに行ったりするのが忙しくなって以来、もう熱心ではないけど、今でも近所のグラウンドで小学生が試合していれば、つい最後まで見ちゃうのです。。