「せっかくビーチに遊びに来たのに、遊泳禁止なんて嫌だ!」という行楽客と「ホオジロザメがビーチにいるなんてことが大っぴらになったら、市の評判が地に落ちちゃうじゃないか」という市長のお互いの願望が一致しているときに、ロイ・シャイダーは無粋なことを言う邪魔者でしかないんだよね、行楽客にとっても、市長にとっても。
…子どもの頃に観たきりなので、記憶が曖昧だけど、確か「ジョーズ」ってそんな話でしたよね。
「オバケなんかないさ、オバケなんか嘘さ」って、皆んなと一緒に歌って、皆んなの海水浴を楽しむ権利と市長の市の発展を夢見る権利の味方をする方が楽だけれど…みたいな。
でもさ。ホオジロザメは現にすぐそこにいるんだよね、って言う。