「ジェンダー解体」のためには、まずは現在引かれている男/女の線引きを限りなく曖昧にしていく他ないと思う。それが現実に曖昧な我々の性を尊重するということであり、やがては方便としても「性別」概念が陳腐化し、使用されなくなっていくことを意味する。そうなっても当然に性差別、生理、妊娠といった問題は残るのであり、それは固定観念に反して「線引きをどうするか」とは無関係である。