子どものころ大好きだったアーサー・ランサムやトールキンが、そのいいところを含めて大英帝国の市民的価値観の塊で、もう少し大きくなってからいいと思ってきた石井桃子とか戦前リベラルとか大正デモクラシーとかも日本植民地帝国の産物で、もちろん戦後民主主義もアメリカ帝国主義に寄生する日本の経済的帝国主義のおこぼれに過ぎなくて…、ということを考えると絶望する。でも、そこから勝手に降りたふりをすることで僕は世界への借りを返すことはできない。