この利位の指導役となったのが、蘭学者でもある家老の鷹見泉石だ。泉石は前藩主の死去に伴い、新藩主利位の家督掛に任命され、幕府老中首座を務める利位を支えて、「土井の鷹見か、鷹見の土井か」と謳われる主従となった。この2人の関係も非常に興味深い。