先程の黒豹シリーズを絶賛した大将が、それよりもさらに聖書のごとく崇拝していたのは司馬遼太郎で「竜馬がゆく」を読んで居酒屋を始めることにしたという人である。それを考えると、日本のあまり優秀ではない政治家がやたらと司馬遼太郎を崇め奉るのは、とても一般的なのではないかと思え、つまり、それが日本の人々の「国のかたち」になってしまったのである。なにもないより知的レベルは結構なものだ、ともいえるが、一方で、これはなにやら、日本の歴史教育がそれ以上に魅力的になれなかったという悔し涙を飲みながらさらに研鑽すべき状況であるとおもうのだが。どーなんだろ。