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そういや中曽根康弘だったっけ。日本は単一民族国家であるみたいなことを発言して、当時政治に一切興味なしだった十代のがきんちょだったおれでも覚えてる。新聞にでかでかと批判的言辞と共に載ってたから。
その頃のワシは実言うと在日コリアンのこととか在日華僑のこともよくわかってなくて。アイヌ民族のこともよくわかってなかった。しやけど「単一民族国家」の何が問題かと同時にこの発言が新聞に載っていたので、新聞読んで、ソッコー中曽根はバカだな、とんでもねえなって。その時代の大人はきっちり大人として中曽根康弘を批判していた。SNSは無くてテレビと新聞、あと親、教師くらいやったが。
そういう常識にとうの昔になったと思っていたのだが。
違うんだな…。
マスコミも変わってしまった。あのとき中曽根康弘をきっちり批判していた大人たちは多くが鬼籍に入られてしまって、ワシら世代にはその認識は承継されてないってことだよな。うーん…