こちらにやってきてしばらく経つけど、どうも多くの人たちが構造的問題を理解できていないということが分かった。
それでは反差別を名乗る以前の問題。
選択的夫婦別姓制度について、自分たちは30年要求しているということを書いている男性のアカウントがいます。これは間違っているのです。選択的夫婦別姓制度を女性が男性社会に対して要求していたものに、自分たち男性が応答責任を果たしていないというのが正しいです。
女性の抵抗の歴史の修正であるため指示できません。はっきり言ってウソです。選択的夫婦別姓制度がなぜ必要なのか。女性の就学と就労が進んで(社会進出)、その過程で発見された課題だからです。女性の96%が夫の姓に改姓しているのに、なぜ男性が要求するものになるのか。されている側でしょう。
これを構造的な問題と言います。さらに言えば、構造的な問題を無効化するのも常であり、それは善意の仮面を被ってやってくるのです。
見抜く目を養うために精神の独立を担保しなければなりません。そのためには部分的連帯と検証と都度の総括しかないのです。