『Dr.コトー診療所』、テレビドラマ版の続編だけど、同窓会映画に終わらず、キンプリの髙橋海人のおかげで一見さんでも見られる作りになってる。
てっきり同窓会ムードムンムンなほんわかヒューマンドラマなのかと思いきや、16年ぶりに俳優復帰した富岡涼を使ったエピソードと主人公・五島健助のある秘密から重苦しいヒューマンドラマ展開があり、思わぬ拾い物気分にはなる。
後半から終盤は離島の地理をふんだんに生かしたディザスターパニックと離島医療現場パニックを見せ、盛り過ぎだがクライマックスとしては良い。
そこでラストシーンを決めれば良作と言えたが、
そのラストシーンがイマイチ。最後の最後で……。
主演の吉岡秀隆を筆頭にキンプリ髙橋海人と久しぶりの富岡涼で要のキャラがもう一つだが、
泉谷しげるや小林薫、大塚寧々でしっかりフォロー。脇役ながら泉谷しげるの奮闘も拾い物だった。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』よりも先に見てとは絶対に言えないが、
ドラマファンでなくてもお金と時間と心に余裕があってヒューマンドラマ好きなら暇つぶしにはなるかな。