尾身さんはPCR検査を受けて、しかもその日のうちに結果が出ているのだな。検査を受けることができてよかったし、「お大事に」なんだけど…
本来、誰でも受けられるように体制を整える旗振りができたはずなのに、彼はそれをしなかった。自分が当事者になるやいなやその検査の恩恵を受けたことに対して、何か心に感じるものはなかったのだろうか。
与党の国会議員などもすぐPCR検査を受けることができているみたいだけれど、検査の恩恵を受けた当人が「自分は『重要な』仕事をしているのだから優遇されて当然」と思い上がっているかどうかということ以上に気になるのが、同じ状況でもPCR検査を受けさせてもらえない大多数の一般人が、それに疑問を抱いているように見えないことだ。
たぶん、そのことに疑問を呈するテレビ番組でもあれば、そこでやっと「そうか!疑問に感じていいんだ!」と気づく人が多いんじゃないかと思う。誰かに言われるまでは「感じず考えず、ひたすら受け流し続ける」人の多さが、為政者(やそれに協力するマスメディア)にとっての「御しやすさ」につながっていそう…