『男がつらい!』、男がつらいことを論じるために映画分析してるように見えるけど、実際は映画分析のために「男がつらい」があるような感覚あって、そこも乗れなかった。そしてさんざグダグダ書いてるけど結局結論は「辛いからって人を殺すな」「かといって自殺もするな」「無駄に思える生でも地味だけど最後までやり遂げること」ってだけ。だけって言ったらなんだし、そこはまあ「だけ」でいいけれど、それを浪花節みたいに語られてもイタいし、それこそマッチョなメンタリティ丸出しじゃん。それに本人の主体的な選択が道徳的かどうかはさておき「殺さず死なず死ぬまで労働」って、それ機能的には資本主義に最も役立つイデオロギーなんで。って感想を一読者がSNSに書いただけで、読者に向かって「ナチュラルなマウンティング」とか「根っからのハラスメント気質」って著者が言ってきて、うわ、この人、3冊も「男性性」について本書いてるのに、全然男性の有害性克服できてないじゃん、マジやべえ!ってなった。あの本、意味ないのでは。