猫を撫でましょう。猫を撫でましょう。猫を撫でましょう。?猫を撫でるならば彼女の大きく開いた口からまた猫が出てくることでしょう。それは黒のぶち模様が魅力的で、あなたは虜になってしまうことでしょう。魅力的なぶち猫を追いかけて、茂みを掻き分けて、気付けばあなたは円柱の前に立っていました。ぶち猫は円柱に成り代わったのです。しかし、あなたはそれを円柱だと認識出来ません。あなたの視覚、聴覚、五感全てがそれをぶち猫だと認識しました。ぶち猫(もとい円柱)はその場でくるくると回り、あなたはそれを可愛いと囃し立てます。ぶち猫(もとい円柱)はお腹を見せてごろごろと転がり、あなたはそれを撫でようと手を伸ばします。しかし伸ばした手は虚空へと消えていきました。驚いて手をひくと消えたはずの手が戻っています。掌には何か引っ掻き傷のようなものが出来ており、そこから血液が垂れて、地面にこぼれました。黒いシミとなったそれは、瞬く間にとても大きな円柱へと姿を変えました。あなたはそれを猫だと認識しました。大きな猫(もといとても大きな円柱)とぶち猫(もとい円柱)に挟まれて幸せそうなあなた。彼女はそれを見て満足そうに笑います。