秋葉復興大臣の疑惑を巡り、国会で激しい論戦が繰り広げられるなか、野党は30日、再び総務省の杉田水脈政務官の過去の過激な発言を追及しました。
国会で自らの疑惑に答える準備をするため、被災地・福島への視察を延期していた秋葉復興大臣。
立憲民主党・福山哲郎議員:「全部、原因は疑惑が出ているからなんです。国会で答弁ができないからです。それで公務をキャンセルするんだったら今すぐ大臣辞めて下さい。被災地が気の毒すぎる」
秋葉賢也復興大臣(60):「本当に関係者の皆様にはご迷惑をお掛けしたと思っております」
立憲民主党・福山哲郎議員:「法務大臣更迭、総務大臣更迭、なぜ秋葉大臣を更迭しないのか。理由を明確にお答え下さい」
岸田総理大臣:「今までの大臣は国会審議に影響を与えるという判断で自ら辞意を表明された。秋葉大臣は今、説明責任を果たすべく努力をしている途中であります」
立憲民主党・福山哲郎議員:「申し訳ないけどあなたが辞意を表明したら辞めさせると言っているんだから、あなたが辞意を表明されたらどうですか?」
秋葉賢也復興大臣:「これからも現地現場主義でしっかりと取り組んで参りたいと考えております」
一方、過去の過激な言動も問題視されています。
ネットでの誹謗中傷やヘイトスピーチを防止する立場の、総務省の杉田水脈政務官です。
立憲民主党・塩村文夏議員:「『女性差別というものは存在しない』と発言しておられますが、これは間違いないでしょうか?」
杉田水脈総務政務官:「日本には命に関わるひどい女性差別は存在しないという、そういう趣旨でございます」
立憲民主党・塩村文夏議員:「後ろから声聞こえてますよ、『DVだってあるじゃないか』と」
さらに…。
立憲民主党・塩村文夏議員:「『LGBT支援なんかいらない』というコラムを書かれておりますが、『日本は被害者、弱者ビジネスに骨の髄までしゃぶられてしまいます』と…書いています。どういう意味か説明をして下さい」
杉田水脈総務政務官:「そういったようなことがないよう補助金などについてはしっかりと精査をして頂きたいという、そういう思いで書きました」
立憲民主党・塩村文夏議員:「タイトルは『LGBT支援なんかいらない』ということなんですよ。きちんとまず謝罪をするべきではないですか」
杉田水脈総務政務官:「4年前の寄稿でございます。つたない表現によって結果、不快と感じたり傷付かれた方がいらっしゃることは重く受け止めておりますが」
立憲民主党・塩村文夏議員:「考えが変わったということですか」
杉田水脈総務政務官:「差別する意図は全くなかったこととかも当時から申し上げている通りでございます」
立憲民主党・塩村文夏議員:「つまり謝罪はしない、撤回はしないということでよろしいですか」
杉田水脈総務政務官:「これからも努力を持って皆様に示して参りたいと思っております」
立憲民主党・塩村文夏議員:「考えは変わっていない。謝罪もしない、撤回もしないということがお分かりになったと思います」
追及が続きます。
立憲民主党・塩村文夏議員:「ジュネーブで開催された国連女性差別撤廃条約に参加をしたアイヌ民族や在日コリアンの女性たちについて、(杉田)政務官はですね、『小汚い恰好に加えチマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。同じ空気を吸ってるだけでも気分が悪くなるくらい気持ちが悪くはっきり言います。彼らは存在だけで日本国の恥さらしです』と。このブログを書きツイッターで拡散したのは事実ですか」
杉田水脈総務政務官:「はい。事実ではございます。ただこの時は私はまだ国会議員ではなく一般人でございました」
立憲民主党・塩村文夏議員:「国会議員の後の落選中ですよね。『コスプレおばさん』とか、そして『気持ちが悪い』とか、これちょっと私あり得ないと思うんですよ。人権感覚は本当に大丈夫なのか」
追及された杉田政務官、「今は岸田内閣の方針に従って暮らしやすい社会の実現のために尽力する」としています。