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「結婚の自由をすべての人に」東京地裁判決を繰り返し読む。裁判官の良心が詰まった、しかし勇気には欠けた判決というのが感想だ。
良心がつまっていると感じた点→
①史実や医学的判断の変遷、各国の先行事例を丹念に分析して、人々の意識変化についても何ら理由を示さない「社会通念」で済ませず
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諸々のアンケート調査を引用し、できるだけ客観的証拠に依拠して認定している。
②同性婚が認められないことの影響を不利益を原告たちの声を良く聞き、実質的に判断している。とりわけ同性カップルを含め家族であるというメッセージを強く打ち出す表現
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③憲法24条2項に重要な意味を持たせ、個人の尊重に基礎を置く多様な婚姻制度へ道を拓いた
④ 同性婚禁止解釈はないという釘刺しはもちろん、結婚するか否か、子を持つかか否かも尊重される個人の自由であることを確認するなど、大阪地裁判決への批判を意識して誤解を生まない言葉により論じている
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⑤そして最後にやはり現状を違憲であると言った点。状態という言葉を付して違憲状態という曖昧さを付け加えてしまったのは残念だが、それでもこの言葉は良心のある裁判官にしか書けないだろう。
他方で最後の勇気に欠けたと感じた点→
①認めない理由を権利論から論じなかった。婚姻の自由
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を認めない理由として挙げられたのは結局のところ昔からある婚姻への社会意識(つまりは固定観念)で、他者の権利を害するということが反対利益として対置されたわけではない。裁判所は権利義務を論じる仕事なのだから、その反対意見に、権利論から言えば理由はないのだと書くべきだった
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この判決が最終的な拠り所にしたのは、平たく言えばドラスティック過ぎる社会変革は受け入れられない可能性があり、それができるのは国会のみ(裁判所はできない)というところにあった気がする。条文解釈という形を取ってはいるが、私は14条の平等権侵害であれば条文解釈は乗り越えられたと思う
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昨晩小学生低学年の子どもたちに判決結果を伝えたら、なんでダメなの?と聞かれた。これまでダメだったからだよ、としか答えられなかった。そうしたらこういう悪いことがあるかもしれないでしょ、という説明ができなかった。夫婦別姓もそうだが、幾ら言葉を尽くしてもその疑問は解消されない
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②それからパートナーシップ制度があれば良いと思われる書き方がされている点もかなり心配だ。弁護団声明でも書かれているとおり分離すれども平等となりかねない。黒人と白人は別のバスに乗る(移動の便益という観点からは同じ効果)ことが差別なのと同じではないか。
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判決文の中でオーストラリアの裁判所が婚姻制度と別にパートナーシップ制度を設けていること自体を違憲とした判断をしていることが書かれている。ここがもっと追求されるべきだった。
司法が立法に先んじないとならない時もある。その「法の力」をその勇気を市民は支持する。高裁判決に期待したい。
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カラバコ(たぬきのたからばこ) (hi_kmd@misskey.cloud)'s status on Thursday, 01-Dec-2022 10:45:18 JST カラバコ(たぬきのたからばこ)