「川のこちら側…銀の木…銀の草原…銀の石…」
「おや…お客さんか?船に乗るかい?」
「ふむ、よく見ると外の人だったか…だめだね、これはいけない…」
「月へ向かう銀色の船は、君のために用意したものではない…足を踏み入れ、私の船を汚すことはしないでくれ…」
「おやおや…霧はとっくに消えている…まだ船に乗っていないのは誰だい…金色の屋敷の女主人が怒ってしまう…」
「ふふ…銀色の船さ。太陽と山の子孫の船さ。みんな家に帰る、月明かりに照らされる屋敷へ…」
「しかし…ある子供は道に迷い、今も船に乗れずにいる…女主人が怒ってしまう、大変だ…」
「さあ、早く船に乗るといい…迷わず、名残惜しまず…」
「岸辺をさまよう子供よ…何を失った…早く船に乗るといい、別れを惜しまずに…」