日本人にとって「なまえ」は政府の台帳に登録したものひとつですが、ベトナムには幼名の制度が根強くあるので、「自分の名前はひとつ」という感覚は薄いと思います。
そもそも建国の父ホー・チ・ミンも、生まれたときはグエン・シン・クン、成人後はグエン・タット・タイン、政治活動を開始したころはグエン・アイ・クォックと、生涯でいくつもの名前を使い分けている。まぁ日本も昔はそんな感じだったはず。
このことは精神に大きな影響を与えていると思う。現代日本人が異常に体制に従順なのも、政府に握られた「名前」に縛られているからでは?