中国で、運転支援機能(レベル2自動運転)に関係する人身事故が大きく伝えられた。中国全域の高速道路には「アシスト運転慎重使用」「スマート運転を切れ」「ドライバーはスマート運転を使わないのが最善。安全が第一」といった警告が登場した。
中国メディアは自動運転車メーカーの誇大広告が消費者の判断を誤らせていると指摘した。
事故の概要:
3月29日午後10時44分、シャオミ(小米、Xiomi)製のEV(電気自動車)「SU7」が時速116kmで運転支援機能(レベル2自動運転)を利用して走行中、工事のため迂回が必要なところにさしかかり、警告音を鳴らし自動的に減速を始めた。しかし曲がりきれず、減速はしたものの時速97kmでバリケードに衝突。警告音から衝突までは2秒。 車に乗っていた全員——運転していた22歳の女性と大学の同窓生2人、計3人が亡くなった。衝突直後にバッテリーが爆発的に発火したと伝えられる。ドアがロックされ脱出を妨げたとの説も流れた。
日経(有料記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM0168A0R00C25A4000000/
中央日報
https://japanese.joins.com/JArticle/332231
雑感: 悲惨な事故である。高速道路で運転支援機能への警告を標示した背景として、この種の事故が多発しているのかもしれない。警告する姿勢は評価できる。