有名な話だが「騎士団長殺し」には「南京事件」に関するエピソードがそれなりのヴォリュームで語られる。その部分は僕からすると物語の自然な流れから必然性のあるエピソードなのだが、「世界的ブームである村上春樹作品を読むことがクールだ」的なチャラい読者の中には、それが唐突に差し挟まれた「偏った政治思想」的なモノに感じた連中も少なくなかったようだ。連中は村上作品はノンポリであることが美点のひとつだと考えているようで、シティ・ポップを聴くような感覚で彼の作品を楽しみたいのだろう。「ねじまき鳥…」を読んでいたり、村上春樹のエルサレム賞授賞式でのスピーチを知っていたら、そんな風にはならないはずなのだが。
僕がかつて参加していたFacebook内のジャズ・ギター関連のグループの主催者も、「南京事件なんか無かった派」の自称村上春樹ファンであり、「世界の村上春樹ともあろう方が、左巻き連中の自虐史観にまみれたデマに乗せられているとはなんと嘆かわしい」というような感想を、そのスレッド内で述べていた。
現代のジャズ愛好家やジャズ演奏者には、低劣な右翼連中が多いことは僕も常々感じていたが、まあその典型だ。
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樹山崇敬 (jackrozz@mstdn.jp)'s status on Saturday, 22-Mar-2025 13:36:09 JST 樹山崇敬
- るまたん repeated this.
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樹山崇敬 (jackrozz@mstdn.jp)'s status on Sunday, 23-Mar-2025 06:16:08 JST 樹山崇敬
グループの主催者とはいえ、その物言いがあんまりだったもので、僕はその発言に対して少し諌めるような苦言を呈したのだが、それに対する他のメンバーのコメントのほとんどは彼に同調するような意見であり、僕は酷く不愉快な思いをしたことを十年近く経って思い出した。
南京事件の被害者数については、歴史学者たちの間でも10万人〜40万人とかなり大きな幅があるが、南京事件が無かったなどというような戯言を抜かすような歴史学者(少なくともアカデミアの世界で認められている)はひとりもいないだろう。