CD買ったりビデオソフトをレンタルしたりするしかなかった時代と違って、サブスクサービスがあれば超マニアでない個人でも大量の音楽や映画を消費しやすくなる。その代わりに、サブスクからいつアーカイブが消えるかわからない状態(運営会社=「管理人」のさじ加減ひとつ)を甘受せざるを得なくなるし、カセットテープやビデオテープにダビングしたりして、任意にコピーをつくる(場合によっては違法)自由も失う。
特に、ユーザーによる介入可能性が高かったテープメディア(物理的に直接ハサミを入れたりもできる)がメインの座から退いて以降は、個人がハードウェア/ソフトウェアを逆用したり改変したりする志向自体が失われていったような気がする。ミクロな「個人の自由」(超マニアでなくとも、消費や創作を楽しめる)と、マクロな「管理」(=「管理人」としての巨大資本が、ハードもソフトも流通構造もすべて手中に収める)がトレードオフになっているというか。
AIにしても、上手く使えば個人ユーザーの消費や創作、情報整理や作業処理を画期的に補助してくれる。その代わりに、自分が使う生成AIソフトの開発者への「依存」は、甘受せざるを得なくなる。
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