トランプ政権の国防次官候補が、「日本はものすごく裕福だ。軍事費をGDP3%に上げるべきだ」と上院軍事委員会で述べたと云ふ。
やれやれ、やっぱり出てきたか?しかし、どうしてまだ次官に就任もしていない人間が他の国の軍事費を公聴会で指定して来るのか?「裕福だ」=「巻き上げられるカネがある」という露骨な表現も、さすがはトランプに指名された男、という所か。
しかし、日本はと言えば、「裕福」どころか、相対的貧困率では米国を抜き、その上税と社会保障の再配分の後、不平等が広がる唯一の国。繰り返すが、これは富の下層から上層への収奪である。
その上、軍事費倍増によって、社会保障費は圧迫、すでに医療現場には受診抑制の指令が出ている。その上、消費者物価上昇は留まるところを知らず、「一時的」とされたコメの値段まで、1・5倍になったまま。
ところで、この国防次官候補、「世界最大最強の米国」の「将来」のライバルとして中国を名指し、日本、台湾を前線防衛線とすることを公言している。
その上、いざとなればウクライナを観れば明白なように、さっさと「切る」ことは火を見るより明白である。
ここはとくと通常国会で、トランプUSA従属の軍事費3倍増が日本財政、そして社会に与える破滅的な影響を公開で議論すべきだろう。