インドとヨーロッパは日本人の想像よりずっと近い。だからキリスト教と仏教もかなり影響しあっている。
釈迦の活動期は紀元前5世紀とか。紀元前1世紀にはアフガニスタンにギリシャ人仏教僧がいた記録がある。この頃にはいまのパキスタンから北インドにクシャーナ朝があり、紀元3世紀とかにはキリスト教ネストリウス派が広まっていたらしい。そもそもイエスの弟子のトマスがインドに布教に行ったという伝説もある。
仏教がどああああっと広まったのは5世紀とか6世紀。シルクロード東部に4世紀、中国に5世紀、日本に6世紀、マレーシア・インドネシアに7世紀、カンボジアに10世紀。なのでその頃には仏教はかなり原始キリスト教の要素を取り入れていた可能性がある。