日本政府は2011年に米ロッキード・マーティンが開発した第5世代戦闘爆撃機F35 A・Bを42機購入することを決定。さらに2020年に安倍首相がトランプ大統領に追加で105機の「爆買い」を約束。すでに支払いは始まっている。
このF35、やたらとバカ高くAは一機173億、Bは222億。これは米軍が購入するより高い設定。価格も納期もUSAが決定する「有償軍事援助FSA」とはそういう仕組み。米国が「援助してやる」と言いながら、実質は日本政府=市民の税金でロッキード・マーティンを「援助」している。
トランプは早速「安倍はよい男だった」とし、「FSA」拡大を口にし始めている。三浦瑠麗などは「安倍首相はきめ細かい対米外交を展開した」などと世迷言を述べ立てているが、要するにトランプにとって「よい鴨」であったに過ぎない。
その上、このF35、「ソフトウェア開発の遅れ」、「ハードウェアの不具合」などで「引き渡し」は26年度以降になるやも、とペンタゴンが発表。「やらずぶったくり」とはこのことである。
このF35、実は米軍でもまだ実戦運用はされていない。
さらに原則論で言えば、ステルス戦闘機などは日本防衛には無意味。いたずらに中国を刺激するだけである。万一戦争となればミサイルを撃ち込まれて「終わり」。