学生時代の育ちは大事だと思ったこと。45年前の高校の同級生でコロンビアとかMIT、ハーバードは普通の成績でも合格していた。東京のTとか京都のKあたりよりもよほど入りやすいという印象だ。今の感覚とは全然違う。
私が三菱系企業在籍時に丸の内仲通りにあったフランス料理屋でお昼を摂っている時に、コロンビア大学から外銀日本支社長で赴任してきた同級生と遭遇。せっかくの機会なのでデザート時間を共にした。
見た目にはあまり変化がなかったが、話をしているうちに中身が変わっていることに気がついた。前向きで、勢いがあって自信に満ちている。考え一つが日本ではタブーなものを澱みなく吐き出してくる。それまでの彼はどちらかというと保守的で長い物にはすぐに巻かれる感じだっただけに変化に驚愕するしかなかった。
聞けば、大学での諸外国から来た学生との出会いがきっかけに、ありとあらゆるものが強烈な刺激となって内面がかき混ぜられたということだった。その結果、立ち止まることよりも、まずは前に向かうことが自分にも他人にもよいと判断したそうだ。同時にいつも強烈な不安と迷いもあるとのことだったのはより印象的だった。