ところで、例の都民ファの杉並区議会議員、「低所得者」=「貧乏人」が杉並区に大量移住してくることを阻止することを「反共」の名で正当化しているようだ。
欧州などでは、このような言説は「移民」に対する「福祉排外主義」として前景化することが多い。日本は欧州と比較すると圧倒的に移民・外国人が少ないので、あられもなく「貧乏人が杉並に押し寄せてくる!!」との恥ずかしい叫びになったのだろう。
このコンサルの都民ファ議員、その後、「リスキリング」的な提案にすり替えているようだが、これも真面目にとったとしても、ブレア的な「第三の道」に過ぎない。
実際、「第三の道」とはポストサッチャーの「新自由主義の王道」に他ならず、その結果としてますます貧富の格差は拡大し、欧州極右は拡大、英国でも極右はつい先日世論調査で1位と出て、大騒ぎになった所だ。
ちなみに私は「リカレント」やら「リスキリング」やらいう言葉を聞くと、生理的に虫唾が走る。
「リスキリング」言説のいかがわしさの分析については、先ほどお知らせした『地平』5月号対談にご期待下さい。
一言だけ言うと、このリカレント・リスキリング言説で稼いでいるのは、結局コンサル・広告野郎達である。