おやおや、杉並区議会議員が、岸本区長の低所得者への住居援助を「共産主義に向かっている、これはまずい」と警鐘を鳴らしている。この人によると、こうした公共政策は「資本主義の経済」に反するのだそうだ。まあ、資本主義の定義によれば、そう言えなくもない。
しかし、この長い名前の議員、維新あたりの「ゴロツキ」かと思ったら、東大卒、コンサル屋を経て、前回杉並でトップ当選した「都民ファ」所属の女性らしい。
しかしこれでまた私の東大ーコンサル屋への「偏見」が強まりそうである。
それにしても、一応確認しておくと、文理を問わず、東大であれ、京大であれ、学部卒で、人様に「教える」レベルの専門知識を習得しているということはあり得ない。ディシプリンが比較的はっきりしている医者と法律家でも一人前になるのは、早くて20代後半である。しかも、それは20代のエネルギーのほとんどを投入した末のこと。
昨日の安野某といい、学卒、ボストンコンサルティングを経て、「天才」プロモーションなどとは片腹痛い。「詐欺の天才」という分野もあるだろうが、こういう連中はそのレベルでもない。
要するに群れた文化マフィアの自作自演に過ぎない。大体、そもそも「天才」は富と権力に寄生するコンサルなどに行く筈もないのである。