〈ここにも「声高に何かを訴えるのではなく自助努力に専念する(マジョリティからだけでなくマイノリティからも)受け入れてもらいやすいマイノリティ像」の呪いそして
「障害=無垢、善人」の呪いがあって、
故にこういった、フィクション的に典型的で表面的な発達障害のキャラクター設定、差別の描かれ方をする作品が増えるたび、発達障害の表記がないから「こそ」、世間に漂う漠然とした既存のイメージ(要するに偏見)がますます固定してしまい非定型発達内の多様性も差別の複雑さも(当然個別の性格も)矮小化されていき、よもや自分は発達障害差別などしないと思いこんでいる「発達障害の一面にのみ理解がある人」「幼くて無垢で優しい障害者にはあたたかい眼差しを捧ぐ人」「差別する人なんて人間じゃない、狂っている、頭が沸いている、と宣う反差別の人」たちから、透明化され差別され排除され続ける未来を、(難病患者でもある)私は危惧してしまう〉
宇宙は一人で歩きたい(『君と宇宙を歩くために』) -2023-07-01 nohara_megumiのブログ
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