中国に関して言うと、内情は他国に軍事侵攻などできる状態ではない。
まず日本以上の少子高齢化。一人っ子政策を長く続けたため、現在、「夫婦2人で4人の親をケアする」ことが標準である。当然この15年中国の国家予算の内、社会保障が占める割合はうなぎのぼりである。
また中国の初等・中等教育は日本と違い無償ではない。しかし、現在、中国は初等教育の底上げを目指し、教員の修士号義務化、教育の「無償化」を目指して巨大予算を投入中。
戦争には当方もない予算と血を流す国民のー操作されたものにせよー同意がいる。中国には現在とても、その余裕はない。
また内田氏は「イランがイスラエルに戦争をしかけること」心配しているが、事態は逆である。ネタニエフは、逮捕を免れるためにイランとの戦争に米国を巻き込もうとしている。欧州でも内田氏のような愚かな「リベラル」世論があり、ヨーロッパ中心主義と相まった「反イラン感情」を長年煽ってきた「つけ」によって予断を許さない状況にある。
それにしても、こんな「いいかげん」な男が論壇では中島岳志と並んで「リベラル保守」として10年以上露出し、他方で「リベラルはもっと優しくなれ」やら「マイノリティーの正義の暴走を懸念する」やらが、周期的に反復されるのだから、読者としてはいい迷惑である。