内田樹という自称「哲学者」がいる。昨日、日本の哲学研究者は政治・社会・歴史にほとんど関心がないと書いたけれども、この人は、逆に「いいかげんなこと」を書きまくっている。
今日も新聞のコラムにトランプ体制の米国を心配する態で、ほとんどの部分を愚にもつかない「中国脅威論」に費やしている。
曰はく「中国の兵力数は米国より多い、中・ロ・北朝鮮が韓国に侵攻したり、中国の台湾侵攻にロシアが参戦したりする」可能性を心配している。
まず中国の台湾侵攻、これがまず軍事的にあり得ない。中国陸軍は米国より数だけは多いが、それは人口が米国の4倍、さらに米には伝統的に徴兵制がないためである。また兵器のレベルからから言って、中国は米国に遠く及ばない。況や、台湾に海上侵攻・敵前上陸する意志も能力も中国にはない。これに「ロシアが参戦する」などとは荒唐無稽な妄想でしかない。ついで言えば、中・ロ・北朝鮮が侵攻するつもりなら、現在法的には内乱状態にある韓国にとっくに行動をとっている。
にも関わらず内田氏は「中国が米国を東アジアに釘付けにしている間にイランがイスラエルに戦争をしかけること」を心配している。
吉本隆明の大ファンにして天皇崇拝主義者の内田樹、10年以上おかしな事を言い続けているが、何故か「リベラル」扱いされている。