トランプは7日の記者会見で、(現在デンマーク領)のグリーンランドの領有、パナマ運河管理権の米国への「返還」を主張。さらに「カナダは米国の州になるべき」、「メキシコ湾はアメリカ湾」になるべきと続けた。さらにグリーンランド領有とパナマ運運河管理権について、軍事力や経済的圧力について「やらないとは保証できない」と威嚇。
近年グリーンランドは各種鉱物資源で注目されている。だからと言って、デンマークに「それをカネで手放せ」と脅迫するのは言語道断。
またカナダはWWII以後の英帝国からの独立以来、米国の強い圧力に事実上晒されて来た。だからと言って、直接カナダ首相に「米国の州になれ」と恫喝するのは次元が違う。デンマークとカナダはそれぞれ強く反発。トルドーによれば「可能性はゼロ」。
パナマ運河に至っては米国の中南米における剥き出しの「帝国主義」の象徴である。「それを返せ」とは「盗人猛々しい」とはこのことである。
さらにトランプはNATOの軍事費負担率をGDP比5%への引き上げを要求。この要求は当然日本にも振り向けられるだろう。
他方、沖縄ではまたも米兵による性暴力事件が発生。沖縄県議会選の直前に発生、隠蔽していた性暴力事件からこれで1年で5件目。いよいよ日米軍事同盟の正当性が問われる事態である。