秋葉原や有楽町などの繁華街を抱える東京都千代田区でネズミに関する苦情が急増し、区は来年度、ネズミの餌とならないよう、可燃ごみを出す際のルールを厳格化する方針を固めた。関連条例を改正し、家庭ごみか事業系ごみかを問わず、蓋付きの容器に入れることなどを定める方向だ。区によると、ネズミ対策を目的としたごみ出しに関する条例は異例という。
区によると、2018年度に64件だったネズミに関する苦情や相談は右肩上がりで、昨年度は402件に達した。今年度は10月末までで241件と、昨年度を上回るペースで増えている。区は、東京五輪・パラリンピックに合わせて再開発が進んだことに加え、コロナ禍が収束して街がにぎわいを取り戻した結果、繁華街を中心にネズミの餌となる生ごみが増えたことなどが理由とみる。
高齢者が自宅にすみ着いたネズミに体をかじられるなど、被害の報告も寄せられている。排せつ物がサルモネラ菌による食中毒を引き起こしたとみられるケースも確認された。
ネズミ急増の千代田区、ごみを蓋つき容器で出すよう条例化へ…高齢者が体かじられる被害も : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241226-OYT1T50112/