"もう、最後だと思っていたからかもしれませんけど、右傾化するアメリカ社会の中で《「社会主義」は決して悪いものではない。それは「キリスト教」が悪いものでないのと同じだ》《実際、キリスト教と社会主義は似たようなもので、ひとつの社会を理想としている。それは、男も女も子どもも、すべてが平等で、飢えることのない社会だ》(pp.23-24)と思い切ったことも書いています。
極めつけはこれ。マルクスの「宗教は民衆のアヘンである」という有名な言葉について。
《ところで、マルクスがそう書いたとき、われわれアメリカ人はまだ奴隷を解放していなかった。当時、慈悲深い神の目には、いったどちらが喜ばしいものに映っただろう。カール・マルクスか?アメリカ合衆国か?》(p.24)"
『国のない男』: pata
http://pata.air-nifty.com/pata/2007/08/post_343b.html