「ステージ方式」というものの範疇に入るのかどうかは分からないが、映画のなかでは「〇〇歳までになにかをしなきゃ」みたいなものは米国でも韓国でも描かれているものがあって、米国と韓国ではその認識が違う作品に最近出会って面白いなあと思った事がある。
米映画「tick.tick.boom!」はあの「RENT」の作者であるJonathan Larsonが出世作であるミュージカル「tick.tick.boom!」を作り上げるまでを描いたミュージカル映画。
映画のなかでジョナサンラーソンは30歳になるという事に焦りまくる。親は30で子を作りローンで家を建てた。ミュージカルの巨匠ソンドハイムは30前にデビューしてる。ビートルズは30の時に解散してる。でも俺は何者でもない。このままで行くとミュージカル作家志望のウェイターで終わってしまう。などとHIVポジティブの親友の「時間はまだまだある」という言葉も効果なく焦りまくる。30歳である事を否定的に語る。
韓国ドラマ「恋愛体質〜30歳になれば大丈夫」は韓国の30歳ドラマ脚本家のアシスタントとその友人達の人生の新たなステージへの旅立ちのドラマ。
主人公はなかなか目が出ないドラマ脚本家で30歳なるというところで大物脚本家のアシスタントになるところからドラマ脚本家としての道が開けて来る。
最後に主人公は言う「30歳というのは子供扱いされないが大人でもない年齢。邪魔されるものは少ない。なんにでも挑戦できる。」そんな事を言って30歳である事を肯定的に語る。
どちらもとても気分が良い好みの作品だったのだけど、
ある年齢に対する感覚って国によって違うんかなあ。
なんて思って、ちょっとそこが面白かった。