α世代(アルファせだい)、ジェネレーションα(英: Generation Alpha)は、アメリカ合衆国や英語圏などにおいて概ね2010年代から2020年代中盤(もしくは終盤)にかけて生まれる世代とされるが、2020年代前半時点で定義は厳密には定まっておらず流動的である。ミレニアル世代(Y世代)の次々世代、Z世代の次世代に当たり、ラテン文字の最後に当たるZの次にギリシャ文字の最初に当たる「α」を採用(アルファベットの進行をリセット)し、新たな時代の始まりをイメージした世代名として考案された。
なお、α世代の次の世代名として順当にβ世代、ジェネレーションβ (Generation Beta) という呼称もあるが、2020年代前半時点ではまだ生まれていない世代ということもあり広く使用されておらず、明確な世代名は定まっていない。
概要
概ね2010年代から2020年代終盤までに生まれる世代であり、日本においては概ね2011年(平成23年)に発生した東日本大震災の後に生まれた世代に相当する。世代の全期間の人が21世紀に生まれた最初の世代であり、2030年代から2040年代頃に社会に進出する世代である。主にミレニアル世代の子供世代に当たる。
IT革命の次の革命である第四次産業革命 (4IR) の進展と共に成長する世代である。当該世代にとっては現実世界とオンラインコミュニティが分かち難く結び付いているため、ネットですら現実の一部として認識している。以前の世代とは違い、生まれた時から様々な情報を簡単に統合して扱えるiPadやInstagramが存在している環境で育つため、文章より動画や画像を好み、SNSを通して多様な人の活動にアクセスしながら成長期を過ごすことで、以前の世代よりも自由に役割の垣根を超えて行動する特徴があると予想されている。また、幼少期からプログラミング教育が行われるため、完全なデジタルネイティブでもある。しかし、2010年代生まれのα世代の多くが本格的に社会に参加する時期は早くとも2030年代以降であるため、実際にα世代の特徴が明るみになっていく時期はそれ以後となる。
定義上世代の始まりに当たる2010年代初頭生まれの人が、人工知能 (AI) におけるシンギュラリティ前夜の2040年代初頭に30歳を迎えるため、α世代全体はインターネット登場以上の社会的インパクトを若年期に継続して受ける。具体的には、既に2020年代初頭の時点で人工知能や量子コンピュータが難問解決を達成し始めており…