昔のウチの店に抗議の電話が殺到した事があって、殺到って電話を取っても取っても掛かって来てすべて抗議というかクレームなの。夕方から日付変わるくらいまで。ウチに非は無いのだけどね。
立花が百条委員会委員宅前まで押しかけ呼び鈴を押し「出てこい」などとやっている動画が流れて来て、あの一件を思い出した。
昔横浜でスカスカのおせち事件ってあったでしょ。共同購入のクーポンの。
あの共同購入のクーポンの会社はね、中華街で共同購入のクーポンを販売したんですよ。クーポンを購入するとリストにある飲食店でそのクーポンを利用して特典がありますよ。みたいな。
その特典が、まあ割引的なもので三種類くらいある。それをクーポンの共同購入サイトに案内しているので、購入者はその情報を見ながら各店舗を廻って楽しむみたいな。
そのサイト上の案内がね。
店舗向けの説明と、その後WEBサイト上に出された購入者向けの案内とは違った。
クーポンの利用方法、例えばクーポン1枚で1グループがサービス対象なのかそれとも1枚1名なのか。或いはクーポンを提示すると500円割引でサービスを受けられるのかそれとも価格500円でサービスを受けられるのか。
そこから説明が違う。
私達店舗側はクーポン一枚につき1名500円割引(特定のメニュー一品)と説明を受けていたのに、クーポン一枚につき1グループについて一人500円(特定のメニュー一品)ずつで提供として販売していた。
更に、サイト上に共同購入サイト側の連絡先が一切掲載されておらず、店舗の連絡先しかない。その上リストの一番上はウチの店だった。
リストの掲載された各店舗ともにトラブルが発生して、初日にクーポンの共同購入サイトに修正若しくは削除を依頼するも「修正に数日必要」という回答が来る。ウチの場合は、それでは困るので、説明が違う事から継続は困難のために2日目からはサービスから脱退する事にして、共同購入サイトがどう対応を取ろうと関知せず、SNSと店舗WEBサイト・そして店頭でサービス提供の中止を案内するようにした。
修正ではなく削除なら翌日には対応するという事だった。
でも初日はトラブルが起きるとお客さんは問い合わせ先にクレームを入れる。購入サイトの連絡先は無いので店舗リストの一番上にあるウチに電話がかかってくる。そんな状況だった。
店のWEBサイトはあの時からリニューアルチェンジしてしまったのでその頃のものは残ってないけど、店のTwitterの過去ログにはその頃の案内がまだ残ってるはず。
クーポン共同購入は店舗側には一切お金は入らないしクーポン共同購入サイトに支払ってもいない。クーポン共同購入サイト側はクーポンを販売し購入者から代金を貰う。店側はクーポンを提示されたら約束していたサービスを提供するだけという話だった。500円の割引であれば、メニュー次第では宣伝として使えると判断して参加した。
あれは、ウチにはまったく非がないので、「訴える」と言ってきても、「ウチも被害者です。共同購入サイトを訴えてください。」という事を返していたのだけど、当然向こうも怒っているわけで、非常にすさんだやり取りで、最後の方は電話を取る手が恥ずかしながら震えてしまい、声も上ずってしまっていた。そして日付が変わったあたりで、電話線を抜いてしまった。
立花が百条委員会委員宅前まで押しかけ呼び鈴を押し「出てこい」などとやっている動画が流れて来て、あの一件を思い出した。