「しかし、ほとんどのデジタルコンテンツと同様に、ポッドキャストも勝者総取りの世界だ。誰もが誰にでもアクセスできるからこそ、そうなのだ。膨大な数のポッドキャストのなかで、リスナー数で最上位に位置するごく少数の番組が、ほぼすべての広告収入を獲得している。」
「ある推計によると、毎週コンテンツを配信している60万のポッドキャストのうち、上位10本だけで収入の半分を占めているという。つまり、ポッドキャストでスタッフに良い給与を支払い、他の仕事という選択肢を持つホストの関心を引き続き維持できるビジネスを築くには、リスナー数で上位0.1%に入る必要があるということだ。」
「成功の確率は間違いなく低い。米俳優組合に所属する高校の演劇部員が、アカデミー賞を受賞できる確率の方が、継続的に運営できるポッドキャストを持てる確率の2倍も高いのだ。UCLAのボート部員だった私の場合、下ネタを言って(それなりの収入を得られる)人気ポッドキャスターになるより、オリンピック選手になれる確率の方が3.5倍高かった。こんな例ならいくらでも挙げられる。」