きほん陰キャの国よな
良くも悪くも
「日本は、内向的な人には合う国」
https://withnews.jp/article/f0241105002qq000000000000000W08k11101qq000027489A
壁を見ると、どうも、インドネシアと造りが違うことに気づきました。インドネシアの住居の壁は、レンガを積み上げて、その表面を、セメントに砂などを混ぜたもので塗り固めています。それに比べると、日本の木造の壁は「薄い」のです。
「薄い壁」よりも、デデさんをひどく悩ませたのは「孤独感」でした。
都内の住宅街に暮らしているのに、「少し暗くなると、何の声も音もしないでしょ。道も、人がほとんど通らない。とてもとても静か」。
仕事から帰ってきて、静まりかえるアパートで妻とふたりきり。
寂しさが募る中、救いになったのが同郷の先輩や友達と集まることでした。「インドネシアでは何も行事がなくても、人と集まるのが文化。忙しくても、人づきあいが最優先で、『ワジブ・クンプル(義務として集まれ)』って言われてきました」
それぞれの家に順番に集まり、デデさん宅の番。その日は10人ほどが集まり、一緒にご飯を食べ、近況報告や仕事の相談をしながら、楽しい時間を過ごしていました。
突然、チャイムが響きます。
来たのは警察官でした。「苦情が来ています」。事情を聞かれ、パスポートを調べられ、不安な思いをしたデデさん。「つい声が大きくなってしまったんですよね」と、当時を反省します。
それから、友人たちと集まる機会は減っていき、今ではほとんどなくなったそうです。
インドネシアの人びとの間では、「日本は、内向的な人には合う国」と言われているそうです。