庵野秀明による松本零士作品の焼き直し版製作との報。
50年前の松本零士作品と2024年の松本零士作品の社会的評価は全く別物であるべき。
今は露悪趣味も差別も官民上から下まで全て節度なく大手を振り、武器輸出三原則はとっくに破壊され軍拡に歯止めのかからなくなった国になっているから。
このような状況ではなんのカウンターや冗談にもならない。それを超えるほどの批評性を持つ作品を庵野秀明に作れるのか?と考えると、私は無理だと思う。
そのようなメッセージを作品に込めてきた人ではない。
松本零士の「ミリオタだけど反戦」という立場を尊重するなら、止めるべき。
松本零士はミリオタで、女性差別的で、アングラな作品を描く人だった。全年齢向け作品が有名になったけど、決して正道の倫理観を描くといったタイプのクリエイターではなかった。
ただ、世代的な理由で反戦の立場ではあったと思う。そんなに強く主張していたとも思わないけど。
現代の社会的状況と、庵野秀明というクリエイターのミリオタとしての思想の弱さを考えると、これは怖い。
https://www.oricon.co.jp/news/2348252/full/