「ゴッホ名画にスープ投げ」を理解せぬ日本の欠点
斎藤 幸平 : 東京大学大学院准教授
https://toyokeizai.net/articles/-/631285?page=6
>イギリスでの事件の受け止められ方は大きく異なっている。世論調査では、なんと66%もの人が今回のような非暴力の直接行動に理解を示している
>ジャスト・ストップ・オイルは、自分たちの個人的な願望を要求しているのではなく、多くの弱い、声を上げられない人たちに代わって、自らをリスクにさらす行為に出たのだ。
>だからこそ、この格差も環境破壊も放置し、弱者へツケを回す社会への怒りや将来への不安を、多くのイギリス人は共有し、支持したのである。
>学びとは、自分が抑圧や搾取に加担し、苦しみを生んでいる責任があるということを認め、そのことへの告発や抗議に真摯に耳を傾けることだ。そして、自分が変わらなければならない。
>だが、日本にそのような経験は少ない。マジョリティーは学ぶことをやめている。そして、そのことが声を上げることへの負荷を高め、「沈黙する社会」を作り出している