「恐怖の文化」
BBCが話を聞いた女性たちはみな、職場で威圧されていたと感じ、そのために声を上げにくかったと述べている。
サラさん(仮名)は、「最下位の従業員から最上位の役職まで、店舗全体に恐怖の文化があったのは間違いない」と語った。
また、ハロッズの電話は盗聴されていると信じていたと語る従業員や、隠しカメラで撮影されることを恐れ、アルファイド氏の虐待について女性同士で話すことを恐れていたと言う女性もいた。
元警備副部長のコイルさんはこうした事実を認め、自分の仕事のひとつに、録音された通話テープを聞くことがあったと説明した。また、エグゼクティブ・スイートを含め、店内のいたるところに録画可能なカメラが設置されていたという。
「アルファイド氏は、盗聴したい人すべてに盗聴器を仕掛けていた」
ハロッズはBBCの取材に対する声明で、これらの行為は「権力を乱用しようとする」個人の行為であり、最も強い言葉で非難すると述べた。
英老舗デパート「ハロッズ」元オーナーから性的暴行受けたと元従業員らが証言=BBC調査報道