>俺がハンセン病やったって言った途端、相手の態度ががらりと変わってしまうかも知れん。裏切られたような気持ちになって、落ち込むのが嫌なんです。同じ回復者の中には「偏見があったら正しい知識を説明せんと」って言う人もおるけど、国の隔離政策がなくなってまだ30年も経ってへん。「国策差別」で恐ろしい伝染病という誤解と偏見が植え付けられたんです。
>そりゃ、成人病とか他の病気と同じように、別に隠さんでもいいようになればいいけど、戦後も半世紀以上続けられた国の隔離政策でハンセン病は「隠さなあかん病気」にされてしもうたんです。俺らのせいやない。それやのに、差別解消のために、なんで俺らが努力せなあかんのかって思う。長年放ったらかしにしてきた行政の責任と違いますか。わざわざ「回復者」と言わなあかんのも、ハンセン病への偏見の根深さを表していると思います。
本当にそう、被差別当事者にばかり「理解増進」の責任を負わせるのは絶対に違う。国の責任でやらせないといけない。