■東京は強くない(116)
https://tansajp.org/columnists/10737/
「宿泊所の入居者にも、希望を持って東京で暮らしていた時代があったと思う。
取材した2人も、Aさんは内装会社の正社員として働き、Bさんは電機メーカーで設計の仕事をしていた。Bさんには娘がいて、連絡はほとんど取っていないが24歳になったとのことだった。」
「Tansaは2019年に「都営団地で、毎日1人が独りで死んでいた」という記事をリリースした。あの時に取材した高齢者たちは、「いつ自分も孤独死するか分からない」と不安を口にした。ただその一方で、東京で暮らし始めた時の希望ある日々も懐かしそうに語った。バスガイドとして観光客に東京のまちを案内した話をする時の、女性の生き生きとした表情が忘れられない。
挫折を経験しても、希望ある暮らしができる。その人なりの方法で社会に貢献し、生きがいと居場所を持てる。
そういう東京にどうすればできるかを、都知事選の候補者たちには語ってほしい。」