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集合知って、個人のものとされてきた知能にたいして、複数の人間の相互作用によって知が創発するみたいな考えだから、モデルとしてはおもしろいとおもう
知能の座に自我とか置いておかなくてもいいのはけっこうおもしろい
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物質の振る舞いをたんじゅんにいくら集めてみても「生命」と呼びうる現象は発生しない。物質的な世界を越えたところになにかしらの秩序が成立していて、その秩序だったありさまを生命と呼んでいるけど、創発現象というのはそういうやつ
集合知と創発みたいなのは、ポランニーが『暗黙知の次元』で書いているけど、ポランニーの考えでは、科学コミュニティが知識を生みだす様が典型的な集合知。ポランニーの考えでは、科学的知識とは創発現象によって成立している体系であるはず。
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ポランニーの影響を受けて科学コミュニティ論を書いたのがトマス・クーンで、概念としてはやっぱりおもしろいとおもうんだけどなぁ。
創発とか集合知とかを、インターネットでどうやって知識を生みだすかという考えで言えば、ある程度成功したのはOSSというのはある(これもいまではあやしいところはたくさんあるけど)。SNSは完全に失敗した。
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SNSが失敗したのは閉じていないというか境界線をもたないからで、科学コミュニティやOSSコミュニティは半分閉じて半分開いているという性質がある。たぶんこういうのが、「コミュニティが有機的に成長する」という特性のひとつとしてあるとおもう。
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サブサンプションアーキテクチャーとかも、出自としてはたぶん似ている